
今回の本講座には医療現場から2名のゲストをお招きし、ご挨拶並びに医療現場ならではの貴重なお話しもしていただきました。
最初は、前講座に続き駆けつけていただきました、日本医科大学健診医療センター事務室長・百崎眞さま。医療通訳士が現場で果たす責任や、重要性を実際の事例を挙げながら説明。特に失敗例や医療通訳士として不十分だと感じられた類のお話は実用性も非常に高いのか、受講者も聞き入っていました。更に、外部から従来派遣され業務に当たっていた医療通訳士に対する不満が、弊社からの派遣(医療通訳士養成集中講座受講生を経た通訳士)に切り替わって以降は『解消された』とのありがたいお言葉には、受講生も本講義の重要性を再確認したようで、より真剣味が増した空気感に包まれました。
続いて、西台クリニック画像診断センター企画部部長・綾部泰之さまが初参加。PET検査全体についての基礎知識から、予防医療、特にガンの早期発見がどれだけ大切なのか等、具体的な生存率データなどを使用して詳しく解説いただきました。

本講座は、医療の細かい知識や病気についての習得が目的ではありません。日中間の医療習慣の違い、医療機関での対応、マナーから、医療通訳士としての医療現場での振る舞い方を中心に学びます。
医療通訳と一般通訳の違い、その心構え、重要性などを2日間でみっちり学び、医療通訳士業務の基本をしっかり身につけていただきます。質疑応答の時間をたっぷりとり、不明点や疑問などをしっかりクリアしていただき、マナー習得に関してはロールプレイングで実践し体で覚えるなど、講師と受講生が一体となり講義は終了。
最後は試験を実施し、基準点をクリアした方のみ認定証を授与します。

今回の定員は72名。全員出席のもと2日間の集中講座を実施しました。 2日目終了時には、本講座を受講した方にアンケートを記入していただきましたので、ここではその一部をご紹介します。

本講座は来年度(本年4月)より、初級コースとして位置づけし、来年度あらたに中級講座を実施いたします。詳細は決まり次第、本誌でご案内いたします。

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